名刺に書いてある強みが、ホームページには書いていない――書いていないだけで、その強みで選ばれるはずのお客様を逃しています
名刺に書いてある資格や実績が、ホームページには書いていない。そういう会社は、思っている以上にあります。名刺は会って話した人にしか届きませんが、ホームページは、まだ会ったことのない人が読みます。お客様もAIも、ホームページに書いていないことは知りようがありません。つまり、その強みで選ばれるはずのお客様を、同じ強みを書いているよその会社に渡していることになります。
ですから、今日、ご自分の名刺を1枚、ホームページの横に置いてみてください。名刺に書いてあることが、ホームページのどこに書いてあるか。1つずつ丸を付けていくと、書いてあるつもりで書いていなかった強みが見つかります。
交流会でいただいた名刺に、ホームページには無い資格があった
10月、交流会で41枚の名刺を交換しました。その後、名刺の会社のホームページを1社ずつ拝見しました。
ある工事の会社の名刺には、社長のお名前の横に、国家資格の一級技能士と書いてありました。ところが、その会社のホームページを最初から最後まで読んでも、その資格はどこにも出てきませんでした。
試しに、同じ地域で同じ工事を頼める会社を、ChatGPTとGoogleのAIに聞いてみました。その会社の名前は、どちらの答えにも出てきませんでした。その代わりにAIが紹介していた別の会社の説明には、次のような言葉が並んでいました。
- 一級技能士による診断
- 最長15年の保証
- 施工実績700棟以上
AIは、ホームページに書いてある資格や保証、実績の数を、その会社を紹介する理由として使っていたのです。その社長は、AIが理由にしている資格を、すでにお持ちでした。書いていなかっただけです。
名刺の強みが、ホームページから抜け落ちる3つの理由
これは、その会社に限った話ではありません。名刺とホームページを並べてみると、名刺にだけ書いてあることは、よく見つかります。抜け落ちる理由は、たいてい次の3つです。
- 1名刺は刷り直すが、ホームページは作ったときのまま。資格を取った、役職が増えた、電話番号が変わった。名刺はそのたびに刷り直します。けれども、ホームページまで直す人は多くありません。名刺の電話番号とホームページの電話番号が違っている会社も、珍しくありません。
- 2ご本人にとっては、当たり前すぎる。長く持っている資格や、何十年も続けてきたことは、ご本人には特別なことに思えません。「わざわざ書くほどのことではない」と思っているものほど、お客様が知りたいことだったりします。
- 3ホームページを作るとき、名刺を見せる機会がない。打合せでは、作りたいページの話や、見本のホームページの話が中心になります。名刺は最初のあいさつで渡したきりで、名刺に書いてあることを1つずつホームページに移す人は、まずいません。
会って話せば伝わる。でも、ホームページを読む人とは会っていない
名刺に書いてあることは、会って話した相手には伝わります。交流会や紹介の場では、名刺を見ながら「一級をお持ちなんですね」と話が始まります。
ホームページを読む人は違います。まだ会ったことがなく、名刺も持っていません。その人が知ることができるのは、ホームページに書いてあることだけです。書いていない資格は、その人にとっては無いのと同じです。
AIも同じです。AIは会社の人に会って話を聞くわけではありません。ホームページなど、ネットに書いてあることを読んで、紹介する会社と、紹介する理由を決めています。書いてあれば理由になり、書いていなければ、比べる材料にすらなりません。
名刺1枚でできる、強みの確かめ方
やり方は簡単です。ご自分の名刺を1枚と、スマホでご自分のホームページを用意してください。

- 1名刺に書いてあることを、1行ずつ書き出す。会社名、役職、資格、許可や登録、創業の年、得意な仕事、電話番号、住所。裏面に書いてあることも全部です。
- 2それぞれが、ホームページのどこに書いてあるかを探す。あれば丸、無ければバツを付けます。会社概要の表の中にだけ小さく書いてある場合は、三角にしてください。
- 3バツと三角を、お客様の目で読み直す。「頼む前にこれを知っていたら安心するか」と考えて、安心するものに印を付けます。
印の付いたものが、ホームページで目立つ場所に書いてほしい強みです。電話番号が違っていたら、強みの話より先に、今日直してください。
書くときは、資格の名前に「お客様にとって何が良いか」を添える
見つかった強みは、名前だけ書いても、お客様には伝わりにくいことがあります。資格の名前を見て、それが何を意味するかが分かるのは、同じ業界の人だけだからです。
書くときは、名前のすぐ後に、お客様にとって何が良いのかを1行添えてください。
| 名前だけ | お客様にとって何が良いかを添える |
|---|---|
| 一級技能士 | 国の試験に合格した職人が、最初の診断から仕上がりまで見ます |
| 創業40年 | 40年分の現場を見てきたので、建物の傷み方に合わせた直し方を選べます |
| ○○の登録業者 | ○○の制度を使った工事も、手続きからご相談いただけます |
※ 右側は書き方の例です。ご自分の会社の事実に合わせて書いてください。
書く場所は、会社概要の表の中だけでなく、トップページの最初のほうと、その強みが効くサービスの説明のところです。会社概要の表は、頼むかどうかを決めた後に見るページだからです。
まとめ
- 名刺に書いてある資格や実績が、ホームページには書いていない会社は少なくありません。名刺は刷り直しても、ホームページは作ったときのままになりがちです。
- ホームページを読む人は、まだ会ったことのない人です。お客様もAIも、書いていないことは知りようがありません。
- ご自分の名刺を1枚、ホームページの横に置いて、1行ずつ丸を付けてみてください。
- 見つかった強みは、名前に「お客様にとって何が良いか」を添えて、目立つ場所に書いてください。
前回のそのホームページ、問い合わせは来ているのでしょうかでは、ホームページを作り直す前に、見本ではなく、お客様が選んでくれた理由を集めてほしいと書きました。名刺は、その材料がいちばん手近にまとまっている紙です。W-UPのホームページの作り方の考え方は集客できないホームページの「5つの壁」のページに、制作の進め方と料金は愛媛・松山のホームページ制作のページにまとめています。ホームページ制作のほか、Googleビジネスプロフィールの運用やAI検索対策も含めたサービスの一覧はW-UPのWEB集客サービスをご覧ください。
よくあるご質問
Q. 会社概要のページに資格を書いています。それで十分ではありませんか。
A. 書いていないよりは、ずっと良いです。ただ、会社概要の表は、頼むかどうかを決めた後に確かめるページです。頼むかどうかを決める人の目に入るよう、トップページの最初のほうと、その資格が効くサービスの説明にも書いてください。
Q. 資格や実績を書くと、自慢しているように見えませんか。
A. お客様にとっては、自慢ではなく、頼んでも大丈夫かを判断する材料です。資格の名前だけを並べるのではなく、「その資格があるから、お客様に何ができるか」を1行添えると、押しつけがましく見えにくくなります。
Q. 名刺に書くほどの資格がありません。何を書けばいいですか。
A. 資格でなくてもかまいません。何年続けてきたか、どんな仕事をどれくらいしてきたか、どんなお客様に選ばれてきたか、といった事実も強みになります。まずは、お客様からよく「それは助かる」と言われることを書き出してみてください。
Q. ホームページに書けば、AIに紹介されるようになりますか。
A. 書けば必ず紹介される、というものではありません。ただ、AIはネットに書いてあることを読んで、紹介する理由を決めています。書いていない強みは、比べる材料にすらなりません。まず書くこと、そして事実のとおりに書くことが出発点です。
Q. ホームページを作った会社に頼まないと、文章を足せません。どうすればいいですか。
A. まずは、名刺と見比べて見つかった強みを、紙1枚に書き出して、作った会社に「この内容を、この場所に足してほしい」と頼んでみてください。何をどこに足すかがはっきりしていれば、頼むほうも頼まれるほうも迷いません。
Q. どこに何を書けばいいか、自分では判断がつきません。
A. W-UPの無料相談(約60分)では、名刺や会社案内とホームページを一緒に見ながら、お客様に伝わっていない強みと、それを書く場所を整理します。ご依頼につながらなくても、整理した内容はそのままお使いください。
御社のホームページは、お客様がAIに聞いたとき何番目に出てくるでしょうか。