AIは、何年も前の紹介文で御社を説明しているかもしれない――AIに名前は紹介されていたのに、その中身は昔の紹介文のままだった。愛媛・松山のホームページ制作会社の実測から
AIは、何年も前に御社がポータルサイトなどに載せた紹介文で、今の御社を説明していることがあります。
AIの答えに会社の名前が出ることと、AIがその会社のサイトを読んだことは、別のことだからです。AIに名前は紹介されていても、その中身は、ポータルサイトなどに残っていた、御社の昔の紹介文のままだった、ということが起こります。そのときAIは、今の御社ではなく、紹介文を書いた当時の御社を説明します。
当社は自社サイトがAIの答えにどう出るかを、毎月同じ質問で測っています。その記録の中で、この違いがはっきり数字に出ました。
AIは、根拠にしたページの言葉で会社を説明する
ChatGPTやGemini、Google検索の上に出る「AIによる概要」は、答えの文章と一緒に、その文章の根拠になったページを小さく示すことがあります。出典、引用元とも呼ばれる部分です。
答えを読む人がまず見るのは、名前です。「この会社がおすすめです」と書いてあれば、その名前を覚えて、もう一度検索するかもしれません。
ところが、AIがその会社について何を言うかは、根拠にしたページで決まります。根拠が自社サイトなら、自社サイトに書いた言葉で紹介されます。根拠がポータルサイトなどの外部のサイトなら、そこに載せている紹介文の言葉で紹介されます。
名前と根拠は、セットに見えて、別々に動いています。
10月6日、AIは5回とも当社の名前を紹介した。でも中身は、当社がポータルサイトに載せた古い紹介文だった
当社は2026年9月から、自社サイトについて5つの質問を決め、ChatGPT・Gemini・GoogleのAI概要の3つに5回ずつ、合計75回を毎月聞いています。答えの本文と、根拠に示されたページを、すべて記録しています。
10月6日に臨時で測ったとき、GoogleのAI概要に「松山でAI対策に強いホームページ制作会社はどこ?」と5回聞きました。5回とも、当社の名前が最初に出ました。
ところが、根拠に当社のサイトは1回も入っていませんでした。5回とも、根拠は制作会社を紹介するポータルサイトに載せている、当社の紹介ページでした。
この日、GoogleのAI概要で当社の名前が出たのは25回中11回。そのうち当社サイトが根拠だったのは3回だけです。残りの8回は、名前は紹介されていても、その中身は当社がポータルサイトなどに載せた紹介文でした。
ちなみに、同じ時期のChatGPTとGeminiでは、名前が出たのに根拠がよそのサイトだった回は、ほとんどありません(9月18日〜10月8日の計測で、それぞれ0〜1回)。AIによって、どこを読みに行くかの癖が違います。
10月6日の答えは、打ち出しを変える前の当社の紹介文の言葉だった
10月6日の答えを読み返すと、当社は「AI検索(AIO)対策を軸にしたホームページ制作」「AI最適化に特化」と紹介されていました。
当社は9月に、打ち出しを「AI検索対策」から「集客できるホームページ」に変えています。自社サイトとカタログは直しました。けれど、当社がポータルサイトに載せていた紹介文は、変える前の言い方のままでした。AIは、その古い紹介文をほぼそのまま要約して、当社を紹介していたのです。
同じようなことは、以前にもありました。2026年8月、Geminiに当社について聞いたところ、所在地を以前の住所で答えたことがあります。その答えには、何年も前に登録したまま更新していなかった、別の紹介サイトの出典が付いていました。この紹介サイトは、その後、今の住所と事業内容で登録し直しています。
答えが古くなる原因は、自社サイトの外にあることがあります。何年も前に配った名刺を、AIが今も代わりに配り続けているようなものです。
だから、主な数字を「名前が出た回数」に変え、根拠は分けて数えることにした
この経験から、当社は10月12日に、毎月の計測で一番上に出す数字を変えました。
それまでは「AIの根拠に自社サイトが入った回数」を主な数字にしていました。けれど、答えを読む人が見ているのは名前です。名前を見た人は、その名前でもう一度検索して、Googleビジネスプロフィールやホームページを見てから問い合わせることが多いと考えています。そこで、主な数字は「AIの答えに名前が出た回数」にしました。
ただし、根拠も捨てません。名前が出たとき、根拠が自社サイトか、よそのサイトかで、直す場所が変わるからです。根拠がポータルサイトなどなら、直すのはそこに載せている紹介文です。そのため、根拠がどこだったかは内訳として横に並べています。
この数え方は10月15日の計測の前に決め、決めた日付をAI検索の実測データのページに書いています。結果を見てから数え方を選んだのではないことを、はっきりさせておくためです。
外に書いた自己紹介を、今の打ち出しにそろえた
10月6日に、ポータルサイト2つに載せていた紹介文・強み・事業内容・実績の説明など10か所を、「集客できるホームページとランディングページを作る会社」という今の打ち出しに書き換えました。

ひとつ気をつけたのは、それまでの強みを消さないことです。「AI検索に見つけてもらう対策も、標準で組み込む」という形で残しました。主語を変えたとたん、「AI対策に強い」と聞かれたときに名前が出なくなっては困るからです。
10月15日:75回中57回で名前が出て、そのうち56回は当社サイトが根拠だった
10月15日の定点の計測では、3つのAIを合わせて75回中57回、当社の名前が出ました。そのうち56回は、AIが当社のサイトを根拠にしていました。9月の定点(75回中30回・うち当社サイトが根拠28回)から増えています。
10月6日に5回とも根拠がよそのサイトだった「松山でAI対策に強い…」の質問では、10月15日は5回中4回名前が出て、その4回とも、根拠に当社サイトが入っていました。ポータルサイトも、同じ答えの根拠に並んでいました。
表1 「松山でAI対策に強いホームページ制作会社はどこ?」をGoogleのAI概要に5回聞いた結果
| 10月6日 | 10月15日 | |
|---|---|---|
| 当社の名前が出た回数 | 5回中5回 | 5回中4回 |
| そのうち、当社サイトが根拠だった回数 | 0回 | 4回 |
表2 3つのAI別(5つの質問を、それぞれのAIに5回ずつ)
名前が出た回数。かっこの中は、そのうち当社サイトが根拠だった回数です。
| 9月18日 | 10月15日 | |
|---|---|---|
| ChatGPT(25回) | 13回(13回) | 23回(23回) |
| Gemini(25回) | 13回(13回) | 14回(14回) |
| GoogleのAI概要(25回) | 4回(2回) | 20回(19回) |
| 3つの合計(75回) | 30回(28回) | 57回(56回) |
※10月15日のGoogleのAI概要は、計測の記録に会社名の部分が入っていない回があったため、保存した答えの画面で数え直した数字です。
ただし、これは1回の計測です。紹介文の書き換えが効いたのか、その前後に直したホームページ側が効いたのか、AIの側の都合なのかは、まだ分かりません。11月15日の計測で、同じ水準が続くかを確かめます。数字はすべてAI検索の実測データのページに載せています。
御社でも確かめられる3つのこと
AIに御社がどう紹介されているかは、おおまかになら、特別な道具がなくても確かめられます。
- 1AIに、お客様が聞きそうな言い方で聞いてみる。「(地域)で(業種)を頼むならどこ?」のように聞いて、御社の名前が出るかを見ます。1回ではなく、日を変えて何回か聞いてください。答えは毎回少しずつ変わります。
- 2名前が出た文の、根拠を見る。答えの文の後ろや下に、小さなリンクやサイト名が付いています。それが御社のサイトか、よそのサイトかを確かめます。よそのサイトなら、そのページに何が書いてあるかを開いて読みます。
- 3何年も前に登録した紹介サイトを洗い出す。ポータルサイト、業者の比較サイト、地域の企業紹介。住所・電話・事業内容・料金が、今と同じになっているかを見ます。
ここでひとつ、よく聞かれることがあります。「自社サイトを根拠にしてもらうために、ポータルサイトの掲載は減らしたほうがいいのか」。当社の答えは、減らさずに、中身を今にそろえるです。
「おすすめは?」「強い会社は?」という質問ほど、AIはまとめ記事やポータルで候補を選びます。掲載を消しても、AIが代わりに自社サイトを読みに来るとは限りません。候補から外れて、名前ごと出なくなるほうが起きやすいのです。10月15日の答えのように、ポータルと自社サイトが同じ答えの根拠に並ぶこともあります。
消すのは、古くて直せない掲載だけで十分です。中身が正しいものは残し、古いものは直し、そこから自社サイトへのリンクを付けておきます。
まとめ
AIの答えは、名前が紹介されるかどうかだけでなく、その中身が、どこに載せた紹介文から来ているかまで見てはじめて、手の打ちどころが分かります。
御社がポータルサイトなどに載せた紹介文は、自社サイトと同じくらい、AIへの自己紹介になっています。自社サイトを整えることと、外に置いた自己紹介を今にそろえることは、対になる作業です。
当社は、ホームページを作るときも、Googleビジネスプロフィールを整えるときも、この2つを一緒に見ています。内容は愛媛・松山のWEB集客サービス(ホームページ制作・Googleビジネスプロフィール運用・AI検索対策)にまとめています。
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よくあるご質問
Q. AIの答えに名前が出れば、それで十分ではないのですか。
A. 名前が出ることがいちばん大事です。答えを読む人が見ているのは名前だからです。ただ、AIに名前は紹介されていても、その中身がポータルサイトなどに残る御社の昔の紹介文のままなら、古い住所や以前の事業内容が、今の御社として紹介されます。名前と、その中身がどこから来ているかの両方を見るのはそのためです。
Q. 「根拠」や「出典」は、どこを見れば分かりますか。
A. AIの答えの文の後ろや下に、小さなリンクやサイト名が付いています。それが、その文の根拠になったページです。画面の形はAIごとに違い、変わることもあるので、「答えに付いている小さなリンク」を探すつもりで見てください。
Q. 自社サイトを根拠にしてもらうために、ポータルサイトの掲載は減らしたほうがいいですか。
A. 減らさないことをおすすめします。AIは「おすすめは?」のような質問ほど、まとめ記事やポータルで候補を選ぶため、掲載を消すと候補から外れて名前ごと出なくなることがあります。中身が正しい掲載は残し、古い掲載は直し、古くて直せない掲載だけを消すのが当社の考え方です。
Q. 自社サイトを直せば、AIは自社サイトを根拠にしてくれますか。
A. 必ずそうなるとは言えません。どのページを根拠にするかはAIが決めます。こちらでできるのは、聞かれそうな質問に、自社サイトがいちばんよく答えている状態を作ることです。そのうえで、毎月同じ質問で測って、根拠がどこだったかを確かめています。
Q. 自分の会社がAIにどう紹介されているか、測ってもらえますか。
A. はい。有料になりますが「WEB集客まるごと診断」(5.5万円・税込)で測れます。AIの測定は、当社自身と同じ測り方です。御社の業種と地域に合わせた質問を5つ決め、3つのAIに5回ずつ聞いて、名前が出るか、その中身が御社のサイトから来ているか外部のサイトからかまでを調べます。診断ではこのほかに、ホームページやGoogleビジネスプロフィールのどこで止まっているかなども調べ、「今は作り直さなくてよい」という結論も含めて、報告書にまとめてお伝えします。お申し込みは、無料相談(約60分)でお話をうかがったあと、必要な方だけです。ホームページ制作をご依頼の場合は、AIの測定は制作前の測定として制作費に含まれます(先に診断を受けた方は、3か月以内のご契約で診断料を全額差し引きます)。