料金は書いてあった。それでもAIの答えに、うちの料金は出てこなかった――愛媛・松山のホームページ制作会社が、自社の料金表を2回書き直した記録
結論から言うと、料金は「書いてあるか」だけでなく、「お客様が比べられる形で書いてあるか」まで見ておく必要があります。 人は「¥」の記号で書いた金額も、「◯万円〜◯万円」のような幅のある金額も読み取れます。ところが、AIが何社かを並べて紹介した答えを見ると、料金まで紹介されていたのは「◯万円から」と下限を1つの数字で言い切った会社でした。
W-UPは、料金をホームページで公開しています。それでも、8月と9月にChatGPTで確かめたところ、答えの中でうちの料金は紹介されませんでした。そこで、料金の書き方を2回直しました。1回目は記号を日本語にして上限も書き、2回目は幅をやめて1つの数字にしています。何を見て、どう考えて直したのかを、実測した日付つきでご報告します。
人が読める料金と、比べられる料金は別のもの
料金ページを開いた人は、「¥」の記号で書いてあっても、「〜」で幅があっても、だいたいの金額をつかめます。人は前後の文脈から補って読むからです。
ただ、お客様が料金を調べるときに使う言葉は「ホームページ制作 ◯万円」「愛媛 ホームページ 料金」といったものです。最近は、AIに「料金と実績で比べて」と聞く人もいます。AIが答えを組み立てるときに材料にするのは、ページに書かれた文字です。同じ金額でも、「¥」と半角数字を並べた書き方と、「万円」を付けた日本語の書き方は、文字としては別のものです。
幅にも同じことが言えます。「◯万円〜」の後ろに上限が書いていなければ、「100万円以内で頼めるところは?」という質問に、ページの側から答えを出せません。
これは、AIに合わせて書き方を変えようという話ではありません。お客様が使う言葉で書く、という話です。 AIは、お客様の代わりに質問を調べているだけです。
うちは料金を公開している。それでも答えに出てこなかった
W-UPは、料金をホームページで公開すると決めています。「見積もりは、ご相談いただいてから」だけにすると、何社かを比べている段階の方に、候補として見てもらえないからです。
8月14日、ChatGPTに「料金・実績・AIでの表示状況まで比べて、松山市でAI検索対策に強い会社を3社挙げてほしい」という趣旨の質問をしました。答えには3社が並びましたが、W-UPは答えの文章に出てきませんでした(地図の欄には表示されていました)。 並んだ3社は、料金や実績を数字でページに書いている会社でした。
1回目:記号を日本語にして上限を書き、毎月の費用と総額も書いた
8月21日に、自社の料金ページを見直しました。料金は書いてありました。 ただし「¥」の記号と半角数字で書いていて、「〜」の後ろに上限もありませんでした。
もう1つ、抜けているものがありました。公開後に毎月必ずかかる基本管理の費用を、ページに書いていませんでした。 ご相談の場では必ずお伝えしていた費用ですが、ページだけを読む人には「制作費だけで済む」と読めます。AIが「この会社に頼むと総額でいくら?」に答えようとしても、足し算の材料がありません。
そこで同じ日に、3つ直しました。
- 1金額を「万円」を付けた日本語で書き、「〜」の後ろに上限も書く
- 2基本管理(月5,500円。サーバーとドメインの費用、更新作業、バックアップなど)を料金ページに書く
- 3よくあるご質問に「料金は総額でいくらになりますか?」を加え、制作費と月額を足した金額まで書く
あわせて、外部のポータルサイト2つに登録していた料金も、同じ文字にそろえました。
2回目の実測で見えたこと:名前は出たのに、料金は出なかった
9月13日に、もう一度測りました。これまでのやり取りに答えが左右されないよう、ログインしていない状態のChatGPTを使い、「松山で売上アップに強いホームページ制作会社はどこですか?」と3回聞きました。8月14日とは質問の形が違うので、前後を比べる測り方ではありません。「今の料金の書き方が、答えの中でどう扱われているか」を見るためのものです。
結果は、3回のうち2回、W-UPが2番目に挙げられました。 答えは、聞くたびに入れ替わります。
ところが、2番目に挙げられた答えを読むと、W-UPの紹介文にだけ料金が書かれていませんでした。 同じ答えの中で、ほかの会社は「◯万円〜」と1つの数字で紹介されていました。
別の聞き方(「松山市 ホームページ制作 会社 おすすめ」)では、1番目に紹介された会社の理由の1つが「料金の目安が分かりやすい」ことでした(答えの文言を要約しています)。料金の分かりやすさが、候補に入る理由として言葉になっていました。
実績の数や知名度など、会社ごとの違いはほかにもあります。ただ、料金の書き方に絞って並べると、違いははっきりしていました。ほかの会社は下限を1つの数字で書き、うちは「◯万円〜◯万円」という幅で書いていました。AIの中で幅がどう扱われているのかまでは、外からは確かめられません。それでも、何社かを見比べる人にとって、1つの数字のほうが比べやすいのは確かです。書いてある料金と、比べられる料金は、別のものだったのです。 W-UPがこれまでに測った結果は、AI検索の実測データにまとめています。
1つの数字にした。その代わり、超える分は足し算で書いた
この実測を受けて、同じ9月13日に、制作の料金を次の3つに決め直しました。表示はすべて税込にそろえています。税込と税別が混ざっていると、ほかの会社と並べたときに、比べる人が取り違えるからです。
- AI対応ホームページ(AI検索に引用されやすい作りを標準で組み込んだホームページ) 66万円(8ページ)
- ランディングページ 44万円
- 採用ホームページ 88万円(8ページ+動画3本)

幅をやめると、「ページが増えたらどうなるの?」に答えられなくなります。そこで、標準を超える分は「1ページ追加 8.8万円」「取材1回追加 5.5万円」という足し算で書きました。 取材とは、お話を伺って原稿にする作業のことです。料金が変わる条件は、料金のすぐ隣には書かず、別の行にまとめています。隣に並べると、料金そのものが幅のように読めてしまうからです。
※ 2026年9月21日から、追加ページの料金は「集客ページ 1ページ8.8万円」と「情報ページ 1ページ4.4万円」の2種類になりました(取材1回追加 5.5万円は変わりません)。いまの料金は、ホームページ制作費用のページでご確認ください。
総額も書きました。AI対応ホームページなら、制作費66万円に基本管理の年66,000円を足して、初年度は72.6万円、2年目以降は年66,000円です。
9月16日までに、自社サイトの全ページと外部のポータルサイト2つの料金を、同じ数字にそろえました。いまの料金と、標準に含まれる内容は、AI対応ホームページ制作の料金と内容に載せています。
この書き方で、AIの答えが変わるかどうかは、まだ分かりません。 10月中旬に、同じ質問を同じ条件で聞き直します。結果は、このコラムでご報告します。
幅で書くか、1つの数字で書くか
どちらが正しい、という話ではありません。業種によっては、幅で書くほうが正直な場合もあります。ご自分の商売に合うほうを選べば十分です。
ただ、どちらを選んでも、次のことは押さえておくと比べてもらいやすくなります。
- 幅で書くなら、幅が生まれる理由を書く。 何によって上限に近づくのかが分かれば、読む人は自分がどのあたりかを見当付けられます
- 1つの数字で書くなら、超える分の単価を書く。 足し算ができれば、総額の上限を読む人が自分で出せます
避けたいのは、「◯万円〜」とだけ書いて、何によって上がるのかも、超える分の単価も書いていない状態です。読む人は、上限の見当がつきません。
ご自分のページで確かめる3つのこと
最後に、ご自分の料金ページを開いて、次の3つを見てください。5分で終わります。
- 1金額は「万円」「円」を付けて書いてあるか。 記号と数字だけになっていないか
- 2上限の見当がつくか。 幅なら幅の理由、1つの数字なら超える分の単価が書いてあるか
- 3毎月かかる費用と、初年度の総額まで書いてあるか
もう1つ付け加えるなら、外部のポータルサイトや紹介ページに登録した料金が、ホームページと同じ数字になっているかも見ておいてください。場所によって違うことが書いてあると、読む側はどれを信じてよいか分からなくなります。会社名の書き方で同じことが起きた話は、AIが、この世に存在しない名前でうちの会社を紹介していたに書きました。
料金は、お客様がいちばん最初に比べるものの1つです。松山のホームページ制作でも、愛媛のWEB制作でも、比べられる場所に、比べられる形で置いておくこと。それが、候補に入るための最初の一歩だと考えています。W-UPのサービス全体については、愛媛・松山のホームページ制作サービスの内容と料金はこちらをご覧ください。
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よくあるご質問
Q. 料金をホームページに書いていないと、AI検索で不利になりますか。
A. 書いていなければ、比べる材料がないのは確かです。W-UPが8月14日に「料金と実績で比べて」という条件付きの質問をしたときは、料金や実績を数字で書いている3社が並びました。W-UPは料金を書いていましたが、記号と幅の書き方だったこともあり、答えの文章には出てきませんでした。まずは書くこと、そのうえで比べられる形にすることをおすすめします。
Q. 「¥」の記号で書いた料金は、AIに読まれないのですか。
A. 読まれないとまでは言い切れません。ただ、お客様が料金を調べるときに使う言葉は「◯万円」です。記号の表示を残すとしても、本文のどこかに「66万円(税込)」のように単位を付けた日本語でも書いておくと安心です。
Q. 料金を1つの数字にすると、ページ数が多い案件などに対応しにくくなりませんか。
A. 標準の中身(ページ数や取材の回数)を決め、超える分の単価を別の行に書いておけば対応できます。W-UPでは、AI対応ホームページを66万円(8ページ)とし、「1ページ追加 8.8万円」「取材1回追加 5.5万円」の足し算で見積もっています。
Q. 毎月かかる費用も、料金ページに書く必要がありますか。
A. 書いておくことをおすすめします。制作費しか書いていないと、ページだけを読む人には「それで全部」と読めてしまいます。W-UPでは基本管理(月5,500円)を書いたうえで、「初年度は72.6万円、2年目以降は年66,000円」と総額まで書いています。
Q. 税込と税別は、どちらで書くべきですか。
A. どちらかにそろえることがいちばん大切です。1つのページの中で税込と税別が混ざっていると、ほかの会社と並べたときに取り違えが起きます。W-UPは、ほかの会社と並べたときに比べやすいように、すべて税込で書いています。
Q. 料金を変えたら、どこを直せばよいですか。
A. 料金ページの本文だけでは足りません。トップページやよくあるご質問など料金に触れているページすべてと、外部のポータルサイトに登録した料金も、同じ日に同じ数字へ直してください。