採用コストをかけても人が来ない。その本当の理由、知っていますか?

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コラム

採用コストをかけても人が来ない。その本当の理由

50代の経営者がデスクでパソコンを前に腕組みして考え込むイラスト。採用の悩みを思案する姿
採用
マーケティング
2026.07.01

採用コストをかけても人が来ない。
その本当の理由、知っていますか?

― 採用HP3部作・第1回 ― 知名度でも条件でもない。「情報不足」が本当の敵だ ―

求人サイトに掲載しても応募がない。やっと来たと思えばすぐ辞める。ミスマッチな人ばかり集まる。そんな悩みが、交流会や経営者の集まりで話題になることは珍しくありません。よく聞くのは「うちは知名度がないから」「給与の条件が大手に負けるから」という言葉です。でも、それは本当でしょうか。採用がうまくいかない本当の理由は、知名度でも条件でもありません。「情報不足」です。

1人の求職者を6社で奪い合っている現実

まず採用市場の現実を確認しておきます。

300人未満の中小企業の有効求人倍率は約6倍(リクルートワークス研究所調査)。つまり、1人の求職者を6社で奪い合っている状態です。愛媛県・松山市をはじめ地方の中小企業ほど、この競争は厳しい。

この環境で「求人媒体の掲載費を増やせば解決する」と考えるのは危険です。同じ土俵で戦っても、予算のある大手に勝てません。問題の本質は別のところにあります。

中小企業6社のシルエットが1人の求職者を囲む図解。有効求人倍率約6倍を視覚化
中小企業の有効求人倍率は約6倍(リクルートワークス研究所調査)。1人の求職者を6社が争奪する厳しい採用環境

求職者が本当に知りたいこと

エン転職の調査によると、87%の求職者が応募前に最も確認したいのは「給与」や「休日」ではなく、職場の雰囲気と人間関係だと答えています。

また、80%の求職者が応募前に会社のホームページを閲覧しています。さらに「HPで空気感が伝わった」ことで応募意欲が高まったと答えた人は60%にのぼります。

ここに、採用がうまくいかない本当の理由が隠れています。

求職者は「どんな場所で、どんな人たちと、どんな働き方をするのか」を知りたい。それが分かる情報を出している会社が選ばれる。それが分からない会社は、条件が良くても候補から外される。

採用がうまくいかない会社の共通点は、
「求職者が知りたい情報」を十分に発信していないことです。

知名度・条件がなくても選ばれた事例

あるセミナーで紹介された事例です。

製造業の会社で、採用媒体への広告だけで1人あたり約70万円の採用コストがかかっていました。ある時、求職者が本当に知りたい情報——社長の人柄、職場の雰囲気、一緒に働く先輩社員のリアルな話——を丁寧にWeb上で発信するようにしたところ、採用コストが1万円まで下がったと報告されています。

給与も変えていません。会社の規模も変わっていません。変えたのは「情報の量と質」だけです。

また別の建設会社では、6ヶ月間応募がゼロだった状態から、情報発信を整えることで3ヶ月以内に2名の採用に成功しています。

採用はマーケティングと同じ構造

商品が売れない理由を「商品が悪いから」だと思っている経営者は、本質を見誤っています。良い商品でも、お客さまに伝わっていなければ売れません。

採用も同じです。良い職場環境があっても、求職者に伝わっていなければ選ばれません。マーケティングでいう「商品の良さを正しく届ける仕組み」が、採用にも必要なのです。

KEY INSIGHT

採用マーケティングとは、自分の会社が「一緒に働きたい場所」として求職者に伝わる仕組みを作ること。知名度が低くても、給与が大手より低くても、この仕組みがある会社が採用で勝っています。

では具体的にどうすれば良いのか。次回(7月8日公開)は、求職者の「知りたい」に応えるための採用専用ホームページの作り方を、ページ構成から動画の中身まで具体的にお伝えします。

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